ながし流されゆるゆる人生

主に情に流されやすい。子育て主体、30代のいろいろ日記。

子供の意見、真っ向勝負できてこそ大人

先日の中日新聞の記事に目が留まりました。

 

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子どもの権利条約新聞記事

子どもの権利条約ってご存じでした?

18歳になっていない人(子ども)の基本的人権を守る国同士の約束のことです。〈記事より抜粋〉

発足は1989年で、日本が参加したは1994年。割と最近ですよね。それまで子どもには人権は与えられなかったのかという訳ではありませんが、意外でした。

しかし、基本的人権なんて日本人の私たちにとっては超身近過ぎて守られている実感も薄めかと思います。以下ユニセフの条約抄訳ページが賢くない私にもわかりやすかったので、ぜひ見てみてください。

www.unicef.or.jp

 

条約の内容と現実

抄訳を読んだ後に真っ先に浮かんだ世知辛い現実は

第3条 子どもに関係のある事を行うときには、子どもに最も良いことは何かを第一に考えなければならない

に対して

「何もできない公園」が増えていく現実

ボール遊び禁止、大声の禁止、ジャングルジムや回旋塔の撤去など、公園が本来の目的で使えなくなってしまう状況は記憶にも新しいですね。それは子どもの最善の利益を無視した大人都合の判断に他ならないと思います。

参考リンク:

ボール遊びも大声も禁止…「そして誰もいなくなった」 荒れ行く公園が問い掛けるもの|まいどなニュース

 

 

子育て世代の今昔

私の親世代(ABS世代?というらしい)は国や自治体からの補助金はろくになかった時代なので、「補助金が出るなんて羨ましい。ワクチンや病院代も補助されるんだから、お金を気にせず連れていけるし、子育て世代にはいい時代になったね。」とよく言っていました。

確かに、国や自治体単位で子育てに関してみれば劇的な変化かもしれません。

しかし、別の角度から見ればワープア問題や永久雇用伝説の終焉など、親世代とは比較にならないレベルで安定しない世の中で、実家のヘルプを頼りにくい夫婦も多く、昔に比べて補助が出てるからと言って余裕があるわけでは決してないでしょう。

 

余裕のない中で子供とまともに向き合う時間

こんな目まぐるしい世の中で、家庭や個人単位ではどこまで子どもの権利が有効に働いているでしょうか?

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わがままじみていたり駄々こねたり、子供の意見を聴いて説得するまでの時間的精神的余裕が取れる人は何人いるでしょう。手っ取り早くごまかすか、ご褒美で釣ってしまうか、親権限発動して大人サイドの意見を強制執行するのがオチな気がします。

後で時間のある時に言ってきかせることもできるかもしれないけれど、共働き夫婦・ワンオペ主婦主夫、みんな毎日のTODOがいっぱいで子供が納得するまで根気強く話せるでしょうか?

少なくとも私は無理かもしれない(笑)

 

こんな大人に代わって子どもたちに心得ていてほしいこと

それは「子どもも大人と同等に意見を伝えることが認められている」ということ。

お父さん、お母さん、先生、クラブのコーチ、世の大人たちの言い分は絶大です。怒られたら怖いし、言うとおりにしていれば安心かもしれません。

でも、大人とは違う意見があるときは臆さずに言ってほしい。

大人は知識も豊富で口も達者だから、言いくるめられたり納得させられちゃうことが多いと思うけど、自分の意見を伝えられたなら、その時点で自分の権利を守ったといえるでしょう。試合に負けて勝負に勝ったというヤツ。

 

大人サイドの心得として

子どもが勇気を振り絞って自分の意見を伝えたときは、多少わがままだったとしても親権限を行使せずに、真っ向から受け止めたい。

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そして大人の知識と経験と口車で子どもが納得するまで議論できればベスト。

それで子どもを説得できないようなら、親の力不足なんだと受け止めましょう。

 

 

まとめ

親の言い分を子供が論破してくれるならこんなに頼もしいことはないです。

親は親で子供と対等に話す気構えをしてから議論に臨むべきでしょう。痛いところを突かれたりどう説明したらいいか迷ったときには、休憩を申し出て頭を整理してから進めるのもまた戦法です。

私自身、現在5歳と2歳の親です。

10年後あたりに理不尽な反抗をされたときの為に(笑)叱ったり注意する時は必ず、理由を話して納得してもらえるように努力しています。どーせまた同じ悪さすっけど。

 

将来の理想の親子像として自分自身に向けても、この記事の内容は肝に銘じておきたいものです。